豪州看護事情
7月末にオーストラリアで働く日本人ナースに会うことが出来た。彼女は現在シドニー市内の私立病院のGCUに勤務。
(彼女の経歴)
日本で10年間、小児科とNICUで勤務した後に渡豪。英語は日本にいた頃趣味で始めたらしい。そして英語を生かして海外で働いてみたいと思ったのがきっかけだそうだ。なぜオーストラリアを選んだかというと、他国に比べて学費が安かった点と学生ビザで20h/wの労働が出来るという点だ。
| (ナースになる為の教育) |
| @ | オーストラリア人の場合 | 大学に行き3年間の教育を受ければ資格がもらえる。(国試なし) |
| A | 日本人の場合 | 日本で5年以上の看護経験があれば大学への編入が許可され2年間の教育を受けた後に資格がもらえる。しかし大学に編入する為には英語力を判断する基準としてアイエルツ6.5以上の成績が必要となる。英語の試験だけ。 |
(看護師の種類)
レジスタード・ナース(正看護師)
エンロールドナース(准看護師)
| (興味深い点) |
| 1. | 投薬は正看護師のみ実施 |
| 2. | 看護師が病院を掛け持ちする事ができる |
| 3. | 労働者の保護がきちんとされている。例えば患者が転倒しても医療側は患者を抱えてベッドには戻しませんというポリシーがあるそうだ。なぜならば患者を抱える事により医療者側の体に負担がかかると言うのが理由だ。だから患者を持ち上げる機械を使用するらしい。 |
| 4. | 白衣を着ていない。ナースはボタン付きのシャツに濃い色のズボンかスカート。ドクターも白衣はなし。聴診器を持ってなければ見分けが付かない。 |
| 5. | 大きい病院の中には保険会社がある点 |
| 6. | 看護過程はほとんどなし |
| 7. | 免許は1年ごとに更新するが試験のような物はない。 |
| 8. | 病室には「アレストボタン」といわれるものがありもし患者がアレストを起こした場合にこのボタンを押すと直ぐに病院内のアレストチームが来て処置を施す。 |
| 9. | 患者が入院してくると患者の細かいデータが書いてある小さなラベルが発行され、入院中における全ての事柄にこれが使用される。看護師の業務の時間短縮になる。 |
| 10. | ジョクソウやその他の創傷の手当てに対し極力イソジン消毒は避け、生食が用いられる。その為に創傷治癒が早い。 |
(看護師の待遇)
@勤務体制
フルタイム・・40H/w
パートタイム・・個人で決めることが出来る
カジュアル(アルバイト)
A 給与・・レベル1〜8までにランクされて(1年目〜8年目という意味)8年間は毎年昇給するがそれ以上は何年働いても変わらない。
ボーナスなし退職金なし。
(土曜日勤務)時給が通常の1.5倍
(日曜日勤務)時給が通常の1.7倍
なおフルタイム勤務者は80H/2wと規定されていて、81H以降は時給が通常の2倍になる。
(看護師の国籍)
ヨーロッパは特にイギリス人が多い。オーストラリア人は待遇がより良いイギリスに行くらしい。イギリス人は気候のよいオーストラリアを好むようだ。
(まとめ)
「看護師になって本当に良かった。世界中どこでも働く事ができるし、日本と海外とではいろいろ異なる点があるが双方の良い点、改善したら良い点がはっきり見えて、さらに自分の看護能力の向上ができている。私はこの仕事が好きです」と最後に話してくれた。
私も今回のワーキングホリデーを通して、オーストラリアの医療に少しだけ触れる事ができて自分自身良い勉強になったと思う。帰国後、どこかで何かの役に立つことだろう。
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