| 友人の手術に付き添う | | |
7月半ば友人が卵巣嚢腫の為に手術を受けることになった。家族は近くに住んでおらず、何と私が手術に付き添う事になった。手術当日の朝7時半に病院に行き、バイタルその他の簡単な手続きを終え手術室に搬入された。ここで疑問に思った事がある。家族に対しての手術前ムンテラなし、手術当日、家族の付き添いの必要なし、という事だ。手術は無事に終わり病室に戻ってきた。もちろん家族が来てないので手術後の説明はない。私に対して「彼女は大丈夫よ」の一言だった。
手術後には輸液と早くもモルヒネが開始されていた。使用されていたシリンジポンプに目が入った。これはPCA(Patient Control Anodyne)といい、まずシリンジにプラスティックのカバーがされており鍵まで付いていた。それはこの国は薬物中毒患者が多いのも理由の一つだそうだ。そして大きな特徴の一つとして薬物の量を患者がボタンでコントロール出来るという点だ。しかしある一定の量に達するといくらボタンを押しても薬物の量は変わらない。あとはプラセボ効果という事になる。このPCAは個人の痛みの閾値内でコントロールが出来るため手術後などのペインコントロールに対して効果的だそうだ。しかしはっきりとした薬物の量を医療側が把握してないという点もある。
あと驚いた点がもう一つ。患者のカルテがベットサイドに放置してある。「見たいならどうぞ」と言わんばかりだ。もしカルテの開示を求めたらすぐに見せてくれるそうだ。わたしもパラパラとめくってみたがあまり大した事は書いてなくお粗末なカルテだった。
手術後二日目に病室を訪れたとき友人は元気がなかった。看護師に冷たくされたらしい。おまけにナースコールをいくら押しても部屋にやって来ないと怒っていた。「日本の病院もこうなの?」と尋ねられた。業務に追われてどうしてもナースコールに早く対応出来なかった経験が何度もある。でも身近な人からのこのような指摘に対して、ただ単に「忙しい」の一言で片付けてはいけないと思った。
手術後三日目に無事に退院する事ができた。私も一安心だった。
しかし退院して間もなく友人は極度の腹痛に見舞われ何度も病院に行っては薬をもらっていた。そして、ついに再入院することになった。腹痛の原因が分からず、友人も毎日不安な日々を送っていた。そして腹痛の原因は血腫で、しかも感染まで起こしていた。考えてみれば、手術後は一度も消毒はなく次の日からシャワーを浴びていたな・・と。偶然にもオーストラリアの病院の内部を垣間見る事が出来ていい経験になった。 |
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