自 然 |
私は農場の真ん中に立ち空を見上げた。おびただしい数の星に私は驚いた。暗黒の闇の中、星の光だけが周囲を照らしていた。季節は冬の終わりで空気も冷たく、そのせいか星の光が真っ直ぐに体の中に入ってくる様なそんな感覚にもなった。「星が降ってきそうな夜空」とはまさしくこの事だと思った。ぼんやりと星空を眺めていると、いくつもの流れ星が流れた。大自然の中で生活をしている事を実感した瞬間だった。
オーストラリアに来て間もない頃は、何を見ても感動と発見の連続だった。まるで小さな子どもに戻ったように何でも見てみたい、触れてみたい、食べてみたいと好奇心の塊のような自分がいた。
カンガルーも食べたし、エミューもラクダも口にできる物はとりあえず試した。大陸の中央部の砂漠では真っ赤に焼け焦げたような砂を手に取ってみた。世界最大の一枚岩と言われるエアーズロックの登頂にも挑戦した。大陸の北、熱帯雨林の中を歩いてみた。宝石のように青く輝く蝶々を見た。グレートバリアリーフ、魚が住む世界に少しだけお邪魔した。
巨大な大自然を目の前にして、ため息が出た。 |
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